バックパッカー医師が最強を目指す

バックパッカーが好きな内科医。最強を目指して、キャリア、旅、語学勉強、投資などについて書いていきます。

経済的自立達成のためには?

経済的自立達成のために必要なことはなんでしょうか?

必要なことはこちらの著書に書かれています。

「最強の早期リタイア術」

 

FIREを実践した第一人者の著書です。中国で生まれ育ち極度の貧困を経験した筆者がミリオネアとなり、FIREを達成するまでの道のりが詳しく書かれています。重要なことは、支出を切り詰めて、4%ルールに基づき資金を投資へ入金することです。エンジニアとして夫婦共働きで1000万の収入の多くを投資に回すことで10年で経済的自立を達成し、世界中を旅行して暮らす生活を実践してます。

 

三菱サラリーマンさんの著書「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門編」で述べている

①支出の最適化をおこなうこと

②資産運用をおこなうこと

上記と内容は同じことを述べています。

 

経済的自立達成のために、本書の重要な点についてまとめていきます。

最適な支出について考える

本書では支出を下記の3つに分類します。

①基礎的な支出 

②ご褒美

③想定外の費用

基礎的な支出は毎月の家賃、光熱費、通信費など。

ご褒美は外食に行く、旅行に行く、欲しいものを買うと言った行為に伴う費用。

想定外の費用は自動車、住居など所有しているもののトラブルにより発生する支出です。

 

この3つの支出は平等ではなく、ご褒美は幸福に影響しますが、基礎的な支出 、想定外の費用は影響しません。毎月の電気代、水道代を増やしたからといって幸福感が増えることはなく、自動車のトラブルに伴う支出が増えた場合には逆に幸福感は低下します。逆にレストランでいつもより高いものを食べる、旅行でいいホテル止まった場合は幸福感が増加します。

ものを所有する幸福は一時的なものであり慣れてしまいますが、経験による幸福は毎回新鮮なものであります。同じ支出であれば、旅行やスキル向上のための経験に当てたほうが幸福度が高いとしています。また、想定外の費用は自動車、住居といったものの所有に伴って増加するため、支出を減らすためにものを持たないことを推奨しています。

 

よって、最適な支出を目指すための戦略は下記となります。

・基礎的な支出を減らす

・想定外の費用を減らすため所有物を減らす

・経験への支出を増やす

 

4%ルールに基づき投資をおこなう

退職プランと経済理論を研究したトリニティ大学による論文により、ポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄うと貯蓄が30年以上持続する可能性が95%であるとされています。

この実現のためには、インデックス投資をおこなうことが必要です。

 

ポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄う 

= 年間生活費の25倍のポートフォリオを構築する 

 

ということです。個別株ではなくインデックス投資をおこなうことでリスクを分散して投資資金を増やしていきます。

筆者の場合は年間生活費を400万円とした為、1億円のポートフォリオを構築しています。

資産のポートフォリオを構築する

では実際にどのようなポートフォリオを構築するのが良いのでしょうか?

現在ポートフォリオ理論について紹介し、資産を、期待リターン、ボラリティの2つの指標で分析しています。株式は期待リターンは大きいですが、ボラリティが高く安定感はありません。逆に、債券はボラリティが低く安定感がありますが、期待リターンは大きくはありません。これを考慮して、債権、株の比率を調整し、投資する指数、ファンドを決定します。

本書では投資ファンドとして、ETF投資信託を勧め、株式:債権 比率6:4で投資をおこなっています。

完全なFIREを目指さなくてもいい

完全なFIREを目指す場合、例えば年間支出が400万円だとすると1億円ものポートフォリオが必要になってしまいます。必要なポートフォリオを減らす手段についても述べています。以下の3つの手段を挙げています。

 

・サイドFIRE 

本業をリタイアした後も、副業をおこなうことで必要なポートフォリオが減ります。副業で年間100万円稼げる場合、同じ年間支出が400万円とすると300万円を4%のリターンで生み出すために必要なポートフォリオは7500万円になります。

 

・パーシャルFIRE

完全に本業をリタイアしなくても部分的にリタイアし、週3日働き収入を得ることで、必要なポートフォリオは同様に減り、早くリタイア生活を満喫することができます。

 

・物価の安い海外に移住する

物価の安い海外、例えば東南アジアに住むことで必要な年間支出を減少させることができます。例えばタイでFIREを実践する場合、必要な年間支出は120万円であり、必要なポートフォリオは3000万円まで減ります。

 

上記を実践することで、FIREまで必要期間を短くすることができます。

まとめ

経済的自立実現のために重要なのは堅実に毎月の資金を投資に回すことです。

支出を最適化し、4%ルールに基づき資産運用をおこなうことで経済的自立が達成できます。