バックパッカー医師が最強を目指す

バックパッカーが好きな内科医。最強を目指して、キャリア、旅、語学勉強、投資などについて書いていきます。

【キャリア】国際協力へ、ガーナでの原体験

私は海外、特に発展途上国が大好きで国際協力に関わっていきたいと考えてます。学生時代におこなったアフリカでのインターンが自分の国際協力を目指す上での原体験となりました。

学生時代に途上国を中心にバックパッカーとして世界各地を回っていたのですが、ネット上や各地で会う旅人達からアフリカの話を聞くことが多く、いつかは自分も行ってみたいという憧れがありました。またせっかくアフリカに行くからには、旅だけでなく、現地へ還元できる活動がしたいという思いがありました。そこで、大学4年の夏にガーナで2ヶ月インターンシップをおこなうことにしました。

なぜガーナか?

行先の選定に置いて3つの優先度がありました。

①比較的安全であること

アフリカと一概にいっても千差万別であり、訪問することすら危険な国も中にはあります。ある程度のリスクは承知でしたが、中でも比較的に安全な国であることは絶対条件でした。

英語圏、もしくは英語が比較的通じる国であること

旅をおこなうだけであれば、言語が通じるかどうか大きな問題ではありません。英語が通じなくても片言の現地後、ジェスチャーがあれば意思疎通はできます。しかしインターンをおこなうとなると言語は死活問題です。アフリカは西を中心とするフランス語圏では英語は全く通じません。そこで、フランス語のできない私にとって英語が通じることは重要な条件でした。

③あまり人がいかない国であること

せっかくアフリカに行くからにはケニアなどの東アフリカ諸国の観光でも行くことがあるような国々ではなく、レアな国に行ってみたいという気持ちがありました。そこで、西アフリカを中心に国の選定を行いました。東アフリカ諸国は地球の歩き方も発売されておりますが、西アフリカ諸国には日本ではほとんど情報がありません。バックパッカーとしてレアな国に行けば、話の種になるだろうという思いもありました。

 

以上3つの条件をみたす国として、ガーナに決定しました。ケープコーストという首都アクラからバスで2時間程度の海沿いの町に行ってきました。

 

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ケープコーストの海沿いの様子

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世界遺産であるケープコースト城

現地での活動

マラリアコレラ予防の教育活動を村の家を一軒、一軒訪問しておこなう、いわゆるアウトリーチ活動をおこないました。ガーナは公用語が英語でありますが、教育を受けていない村の大人達は英語が話せません。そこで現地の学生とペアを組んで、英語の内容を現地後に通訳してもらってました。村人達のほとんどは外国人と接したことがないため、日本人である自分が村に行くだけで多くの人は喜んでくれ、どこへいっても声をかけられるスーパースターの状態でした。

 

活動の中で小学校で手洗いの授業をおこないました。

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小学校での授業の様子

 

世界観の広がり

コートジボワールトーゴ、ナイジェリア、ブルキナファソセネガルといったガーナ周辺諸国からのインターン生が来ていて、シェアハウスでの共同生活をおこないました。近隣諸国ではナイジェリアは英語圏ですが、それ以外はフランス語圏です。シェアハウス内は英語、フランス語が飛び交っている状態でした。 コートジボワール人の友人は私のことを「初めて会った日本人だよ。会えて嬉しい!」と言ってくれましたが、私にとっても初めて出会うコートジボワール人であり、彼らとの日常生活はとても新鮮で刺激的でした。

世界観が広がるとともに、各国の様々なことを教えてもらいました。 

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滞在していたシェアハウス

 

異国にいる私に彼らの国の料理を振る舞ってくれました。人生で初めてセネガル料理、コートジボワール料理を食べました。

 

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調理の様子

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コートジボワール料理


アフリカで感じたCommunityの力の強さ

彼らと接する中で最も感じたのは絆、 Communityの力の強さです。彼らはお互い、家族、私に対しても最初は毎日面倒くさく感じたくらい同じように挨拶をします。

コートジボワール人の友人が教えてくれましたが、彼らは毎日「お父さんは元気?お母さんは元気?おじいちゃん、おばあちゃんは元気?兄弟は元気?家畜は元気?」と挨拶をお互いにします。これは彼らに乗っては日常であり、お互い、友達、家族を大事にしている証しです。私も同じように一員に加えてもらい、毎晩語り合ったり、音楽に合わせて踊ったりして過ごしました。私が日本に帰国した後もFacebookやWhats Appを通じて連絡をくれます。 

 

他人に対してもアフリカの人々はとても優しいです。ザンビアで鉄道に乗っていた時に車両が脱線したことがありました。復旧まで半日程度かかり、その期間水が使えなく汗だくの状況でした。すると乗客の女性の1人が鉄道から降りて近くの村に向かって行きました。しばらくすると、彼女は綺麗な状態で戻ってきました。彼女に話を聞いてみると、周囲の家にシャワーを浴びに行っていたようです。彼女は、「ここではこれが日常よ。困ったときはお互いに助け合うの。」と話していました。

  

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タンザニアで鉄道が脱線

お互いを大事にし、助け合う Communityの力の強さを感じました。

ガーナでの原体験を得て、国際協力へ

ガーナでの滞在で世界観の広がり、Communityの力の強さを学びアフリカが大好きになりました。アフリカの美しさに魅了されます。アフリカの大自然はもちろん、人々の繋がり、美しさを感じ取ることが出来ます。物質的にも、システム的にも豊かとは言えないからこそ人々が繋がりをとても大切にして助け合って生きていく姿があります。

この美しさを守るために私も国際協力の世界を目指して行きたいと思います。